うつ病の薬

うつ病の薬

うつ病の治療を行う際に処方される薬を、総称で「抗うつ薬」と呼びます。
この「抗うつ薬」は、発症の際に起こる脳内の神経伝達のバランスの乱れを正常に整え、症状を抑えてくれます。
更に、豆知識として抗うつ薬で表記される「〇環系」という言葉について簡単に説明いたします。
この「〇環系」と呼ばれるのは、薬に含まれる炭素原子と水素原子だけでできた化合物の総称である「炭化水素」にあります。
特に、その中でも昔から「芳香」という匂いを持つ化学物質に分類されていた「芳香族炭化水素」の代表的な物質である「ベンゼン」という芳香族化合物が、成分として薬を構成する際に「環」の様に見える形状をしており、それが幾つあるかで呼び方が違うんです。

そんな「抗うつ薬」ですが、薬によって作用と副作用があります。
ここでは、今の日本で「うつ病」の治療で実際に使用されている薬について、成分名や特徴などを御紹介いたします。

三環系抗うつ薬

三環系抗うつ薬に分類されるのは、先に書いた環状構造が三つあるので特徴です。
三つの環状構造の為に「三環系」と呼ばれています。
成分(一般的な名前)としては「アモキサン」・「ノーマルン」・「イミドール」・「トフラニール」等がこれにあたります。
この種類の「抗うつ薬」は、個人差はありますが効果が出るまでに最低でも一週間から二週間ほど飲み続ける必要があります。
その間に「喉の渇き」や「便秘」などの副作用が出る場合もありますが、通常は日常生活に支障をきたす事はありません。
もし、我慢できない程に辛いと思ったら直ぐ医師に相談してください。

四環系抗うつ薬

この薬は、先に紹介した「三環系抗うつ薬」と同じく、四つの環状構造の為に「四環系」と呼ばれているます。
そして、この薬に分類される代表的な成分(一般的な名前)としては「クロンモリン」・「ノイオミール」・「ルジオミール」等があり、テレビなどで紹介されている脳の神経伝達物質である「アドレナリン」や「セロトニン」の量を増やす働きがあります。
副作用に関しては「三環系抗うつ薬」と同じ「喉の乾き」や「便秘」などの症状が出ますので、辛くなったら直ぐ医師に相談してください。

SSRI(正式表記:Selective Serotonin Reuptake Inhibitors)

和名は「選択的セロトニン再取り込み阻害薬」という神経伝達物質の一つ「セロトニン」の再吸収を手助けするための薬です。
成分としては「デプロメール」・「ルボックス」等が代表的です。他の薬と同じく、即効性はなく効果が出るまでに数週間は飲み続ける必要があります。
しかし、この薬は「うつ病」に関連する部分だけに作用するため、副作用も少なく扱いやすい薬とされています。
それでも、飲み始めた頃は「吐き気」・「不安感」・「不眠」等の症状が現われ場合があります。
しかし、これらの症状は継続的に薬を飲み続ければ自然と解消されます。

SNRI(Serotonin & Norepinephrine Reuptake Inhibitors)

これは「セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬」といい、日本では認可されている種類が少ない薬です。
代表としては「トレドミン(ミルナシプラン)」という薬があります。
この薬の特徴は、SSRIよりも意欲を高める効果があります。
副作用は「喉の渇き」の他に「頭痛」等がありますが、SSRIと同じく日本で使用されている「うつ病」の薬の中では比較的に副作用が少ないのも特徴といえます。

 
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